本文へ移動
お問い合わせ

2016.03.13 / ITベンダー・SI事業者

10年後の常識から逆引きし、これからの施策を考える

2006年、ライブドア事件が世間を賑わせたこの年、NTTドコモの携帯は世界最高速の通信方式HSDPA(3.6Mbps)のサービスを開始しています。ソフトバンクがボーダフォンを買収し携帯電話事業に参入したのもこの年でした。

当時は、ノートPCのメモリーは512MBが標準となり、Windows XPとInternet Explorer 6が圧倒的なシェアを誇っていました。

サーバーは自社で所有するのが当たり前で、仮想化はOAには使えても基幹業務には使えないというのが常識の時代でした。そんな時代にAmazonが「Amazon Simple Queue Service(SQS)」、「Amazon Simple Storage Service(S3)」、「Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)」のサービスを開始しています。当時GoogleのCEOであるエリック・シュミットが「クラウド・コンピューティング」という言葉を使う少し前のことでした。AppleがiPhoneを発売したのはその翌年(2007年)のことです。

それから10年目の2016年、スマートフォンが当たり前の時代になり、NTTドコモのプレミアム4Gサービスは300Mbpsのサービスを提供、PCは出荷台数を落としています。

基幹企業はパブリック・クラウドやホステッド・プライベート・クラウドへ移行させる取り組みがここ数年急速に増えています。

たぶんこれからの10年の変化はもっと加速するでしょう。例えば、回線速度がいまの100倍の5Gが当たり前に使われるようになれば、自社でLANを引く企業はなくなってしまうかもしれません。そして、リモートワークは当たり前になっています。自社でサーバーを所有する企業はほとんど無くなり、パブリック・クラウド上に自社システムやデータを持ち、他のSaaSと組み合わせて使っている時代となっているでしょう。

人工知能が生活やビジネスの随所で使われるようになり、スマートフォンに語りかければ自動運転タクシーが迎えに来てくれます。物流に自動運転のトラックやドローンは当たり前となり、IoTによって、私たちの日常はことごとくデジタル・データでつながり生活や仕事の効率は大幅に上がっています。自動車や生活用品、宿泊施設など様々なモノはシェアされ、低コストでも便利で豊かな生活ができるようになっているかもしれません。

アジャイル開発は当たり前の時代となり、PaaSやAPI、BRMSなどの高速開発ツールを活用し、効率や品質は桁違いに高まっているはずです。

数千人月のビッグ・プロジェクトが終焉を迎えつつあるあるいま、そんなこれからの10年に向けた取り組みにIT需要は大きくシフトしていきます。システム開発の需要がなくなることはなく、むしろ、これからのデジタル社会の進展を考えれば、その需要が拡大するはずです。しかし、そこに求められる価値は、柔軟性とスピード、そして開発生産性の高さです。工数の提供ではないことを覚悟すべきです。

そうなれば、ビジネス・モデルや収益構造の転換を急速に推し進めなければなりません。既存エンジニアの再教育、新入社員研修も、そんな時代の変化に対応してゆかなければなりません。

「十年一昔」があっという間の出来事であることは、冒頭でお伝えしたとおりです。そして、あっという間の10年がこれから始まるのです。そのために、どんな取り組みをおこなえばいいかは、拙著「システムインテグレーション再生の戦略」で詳しく語らせていただきましたが、それらに共通する基本原則があります。それが下記の等式です。

スクリーンショット 2016-03-13 16.54.23

「少ない開発量で最大の成果をあげる。しかも短期間で!」

この式の意味するところです。これは、情報サービス産業協会(JISA)会長 横塚 裕志氏が講演で紹介されたものです。アジャイル開発、DevOps、高速開発、自動化・自律化、クラウドなどがこの等式を成り立たせる要件となるでしょう。

そんな時代の変化に備えはできているでしょうか。

  • 10年後に世の中はどうなっているのか。
  • そのとき、自分たちは何をしているのか。
  • ならばそのためにいま何をしなければならないのか。

そんな視点で事業施策をかんがえてみてはどうでしょう。

10年後は間違えなくやってきます。ならば、その時代の常識から逆引きして、これからの10年に向けた取り組みを考えてはどうでしょう。

【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2016年3月版】

*** 全て無償にて閲覧頂けます ***

LIBRA_logo

【新規登録】新入社員研修のための教材を追加登録しました。

ITの未来:主に新入社員を対象に、IT(情報技術)の未来について解説したモノです。プレゼンテーションに加え、解説文(教科書)も合わせて掲載いたしましたので、自習にも役立ちます。

既に登録いたしました「ITの基礎」、「情報システムの基礎」と合わせてご活用下さい。全てワードとパワーポイントのファイルですから自由に加工編集できます。

【目次】

  • アンビエントITの時代に生きる私たち
    • 現実世界をデータ化する仕組み:IoTとソーシャル・メディア
    • あらゆるものをつなげる:インターネット
    • ビッグ・データを蓄え処理する:クラウド
    • ビッグ・データを解釈し意味や価値を取り出す:アナリティクスと人工知能
    • 人間の身体能力を拡張する:ロボット
    • 現実世界とサイバー世界が一体となって機能する:サイバー・フイジカル・システム
    • ITを抜きにして考えられない時代へ
  • 最新のITトレンド
    • インターネット
    • クラウド・コンピューティング
    • IoT(Internet of Things)
    • 人工知能

【ダウンロードできる教材】

  • プレゼンテーション(pptx形式:21ページ)
  • 教科書(docx形式:40ページ)

既に以下を登録済みです。

【ITの基礎】

  • プレゼンテーション(pptx形式:31ページ)
  • 教科書(docx形式:23ページ)

【情報システムの基礎】

  • プレゼンテーション(pptx形式:10ページ)
  • 教科書(docx形式:15ページ)

【更新】最新のITトレンドとビジネス戦略

【インフラ・プラットフォーム編】(246ページ)

  • ハイブリッドクラウドのプレゼンテーションを作り直しました。p.41

【サービス・アプリケーション編】(207ページ)

  • IoTとCPSの関係についてプレゼンテーションを追加しました。P.16
  • IoTの設備サービス事例として、CRMとトータルエンジニアリング・サービスについてプレゼンテーションを追加しました。P.50
  • DevOpsの目的についてプレゼンテーションを追加しました。p.193

【ビジネス戦略編】(89ページ)

  • 2つのIT:「企業価値を高めるIT」と「顧客価値を高めるIT」を追加しました。 p.9
  • 「道具としてのIT」から「思想としてのIT」への進化を追加しました。p.10
  • 「いつまでなら大丈夫ですか?」への回答を追加しました。p.43
LIBRA_logo

「ポストSIビジネスのシナリオをどう描けば良いのか」

これまでと同じやり方では、収益を維持・拡大することは難しくなるでしょう。しかし、工夫次第では、SIを魅力的なビジネスに再生させることができます。

その戦略とシナリオを一冊の本にまとめました。

「システムインテグレーション再生の戦略」

si_saisei_w400

  • 歴史的事実や数字的裏付けに基づき現状を整理し、その具体的な対策を示すこと。
  • 身の丈に合った事例を紹介し、具体的なビジネスのイメージを描きやすくすること。
  • 新規事業を立ち上げるための課題や成功させるための実践的なノウハウを解説すること。

また、本書に掲載している全60枚の図表は、ロイヤリティ・フリーのパワーポイントでダウンロードできます。経営会議や企画書の資料として、ご使用下さい。

こんな方に読んでいただきたい内容です。

SIビジネスに関わる方々で、

  • 経営者や管理者、事業責任者
  • 新規事業開発の責任者や担当者
  • お客様に新たな提案を仕掛けようとしている営業
  • 人材育成の責任者や担当者
  • 新しいビジネスのマーケティングやプロモーション関係者
  • プロジェクトのリーダーやマネージャー

ブログ記事一覧へ