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2016.04.17 / ITベンダー・SI事業者

常識崩壊の時代に人材育成はどのようなことになるのか

「イノベーションのジレンマ」の著者であるクレイトン・クリステンセンは、2008年の著書「教育×破壊的イノベーション」において、ITの発展が教育に変革をもたらすことを予見しました。その中でも特に大きな変革として、「教育の個別化」を上げています。彼は、この点について、次のように述べています。

  • 教育手法の改善は、生徒や保護者のニーズの変化よりも速いペースで進行する。
  • 教育手法の改善は、「すべての生徒に対して一律の学び方をする(一律教育)」既存手法の改善と、「一人ひとりの生徒が異なる学び方をする(個別教育)」新しい方法が登場する。後者が「破壊的イノベーション」となる。
  • 個別教育を実現するためにITが活用されるが、最初のうちは、既存の教育ニーズを十分満たすことができない。そのため、既存の教育関係者の多くは、一律教育の手法を改善することで教育の質的向上を図ることを優先し、その一部としてITを限定的に使うことに留まる。
  • ITを活用することで、ひとり一人の個性や嗜好、理解力などを考慮した個別教育が実現する。それらは、既存の教育サービスを享受できていない、あるいは、そのやり方では学習成果をあげられない人たち(無消費者)での利用からはじめることで、徐々に存在感を高め、やがては既存の一律教育を置き換える。
  • 個別教育を拡大させるためには、既存の教育システムから分離して導入を進めるべきである。

大学の講義をインターネットで無料公開する「MOOC」や人工知能による個別適応学習(Adaptive Learning)サービスなど、ITを使った個別教育が、いま実現しつつあり、まさにクリステンセンの予言通りです。

企業研修もいずれはこのやり方が普通となってゆくでしょうし、むしろ年齢や経験の差は学生以上に大きいわけですから、個別教育へのシフトは必然の流れです。ITにより既存の常識が崩壊し、新しい常識に適応してゆかなければなりません。そうなれば、仕事も変わってゆきます。その変化に対応するため、教育は大きな役割を果たすことになります。

しかし、その一方で彼が指摘しているように既存のやり方にこだわる人たちが大勢を支配している現実を変えることは容易なことではありません。そんな中で、特に既存のやり方にこだわり、それを変えようとしないのは講師かもしれません。

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講師は本来「最先端」でなくてはならないはずです。それを教え体現するのが彼らの責務です。しかし、自分のこととなると「教育の本質は変わらない」と抵抗を示しそうな気がします。確かに本質は変わらないかもしれませんが、手段は大きく変わります。

ならば、彼らはどのように変わり、いかなる役割を果たすことになるのでしょうか。私は、いまのiTune MusicやApple Musicとライブ・コンサートの関係に近いかもしれないと考えています。普段はインターネット経由のオンライン研修で知識を習得し、やる気や大切さなどの心の高ぶりを求めてライブ研修を受講するといった関係です。また、一方的な座学ではなく、受講者や講師とのコミュニケーションやディスカッションを通じて、考察を深め知識の広がりや気付きを求めることになるでしょう。知識を入れる研修はオンライン、それを深め拡げるのはライブ研修といった関係になるでしょう。

そのためには、講師はライブコンサートの演出家でありエンターテナー、つまり落語家や漫才師のような芸人としての能力が求められます。その能力が、講師の魅力になるはずです。

知ってることを教えるだけの講師は存在価値を失います。また、受講者の反応に臨機応変に対応できないことも講師の評価を下げるでしょう。

「今日の受講生は居眠りばかりしている。態度がなっていない。やる気が無いやつなんて講義を受けても意味が無い!」

こんなことをいう講師は生き残ることはできません。そうさせているのが自分であることに気付いていないわけですから、なんとも始末に負えません。いまは、一律教育が当たり前の時代ですから、そんな講師であっても仕事はあります。しかし、ITによる個別適応学習が普及すれば、そのような講師は仕事がなくなってしまうでしょう。そうなったとき、仕事を続けられるかどうかは、講師の芸人力があるかないかにかかってきます。

これは講師だけの話ではありません。営業もまた同じです。お客様の要望を聞き、それに応えるだけで、お客様に感動を与えられない営業は、「人工知能(AI)営業」に置き換えられることは避けられません。

ストーリーを描き、演出を考え、現場に臨機応変に対応し相手に感動を与える。そんな適応力と創造性を発揮することが、これまでにも増して求められるようになります。そんな人材を育てるためにも人材育成のあり方を根本的に変えるべきであり、講師もまたそのための役割を果たしてゆくことが大切になるでしょう。

私たちは、いま「常識崩壊」に向き合っているのです。この現実をもはや避けることはできないのです。

 知ってるつもりの知識から、説明できる・実践できる知識へ

IT_logo2.png第22期の参加受付を開始しまた!

  • 5月17日(火) 18:30より
  • 毎週2時間 全11回
  • 定員80名
  • クラウド・コンピューティングと仮想化との違い、または両者の関係を説明してください。
  • 「セキュリティ対策」という言葉がありますが、そもそも何をすることなのでしょうか。その目的と具体的な対策について説明して下さい。
  • IoTとビッグデータ、アナリティクスの関係を説明してください。
  • RDB(リレーショナルデータベース)が広く利用されている一方で、NoSQL(Not Only SQL)と言われるデータ管理の仕組みが注目され、利用が拡大しています。その理由とNoSQLの適用領域について説明してください。
  • アジャイル開発やDevOpsが注目されています。それはどのような理由からでしょうか。従来までのやり方と何が違い、あなたのビジネスはどのような変化を求められるかを、その理由とともに説明して下さい。

あなたは、以上の質問に答えられるでしょうか。

「お客様に相談しお願いする存在ではなく、お客様に相談されお願いされる存在になること」

これは、私なりにイメージする営業やエンジニアのあるべき姿です。そのためには、

「お客様の相談に応えられる体系的な知識とそれを説明できる能力を持つこと」

これに尽きると思います。ですから、こういう質問に答えられることは、お客様に相談されるための前提であり、そういう安心感というか、信頼感があるからこそ、ITに関わることならまずは相談される存在になれるのです。

もちろん、これ以外にも様々な能力の総合力が必要であることは言うまでもありませんが、ITを生業にしている以上、この点においてお客様以上の知識と説明できる能力がなければ、プロとしての基本をクリアできているとは言えません。

自分商材について説明できても、他社の商材や世の中のITの常識のなかで、「自社の商材の位置づけを説明できない」

それで、お客様はあなたに相談するでしょうか。

「知ってるつもり知識から、説明できる知識へ」

ITソリューション塾はそんな能力を身につけて頂くための「実践スキル養成講座」です。

詳細は、こちらにてご覧下さい。

*定員に達しました締め切りとなります。もし、まだ決定ではないけれど、ご参加のご意向がありましたら、まずはメールにてお知らせください。参加枠を確保させて頂きます。

【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2016年4月版】

*** 全て無償にて閲覧頂けます ***

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【大幅改訂】新入社員研修のための「ITの教科書」

いよいよ、新入社員研修が始まりますが、そんな彼らのための「ITの教科書」を作りました。
よろしければ、ご活用ください。

さて、この教科書を作った理由ですが、新入社員に教えるITの基礎知識ですが、それこそ30年前の常識を教えることに留まり、クラウドやIoT、人工知能などの最新の動向を教えないといった企業も少なくないからです。未来を担う新人たちにそんなことでいいはずはありません。

そこで、そんな彼らのために最新のITトレンドを教えると共に、その前提となる基礎知識についても、最新の動向の理解を助ける内容として、作りました。

改めて基礎的なこと、そしてITの最新動向を整理したいという皆さんにもお役に立つと思います。

ITの基礎
情報システムの基礎
ITの最新トレンド

それぞれ、プレゼンテーション(PPTX形式)と教科書(DOCX形式)がダウンロードできます。
ダウンロード頂いた資料はロイヤリティフリーですから、それぞれに合わせて自由に加工編集してご活用下さい。

【最新版リリース】ITのトレンドとビジネス戦略・最新版【2016年4月】

【インフラ・プラットフォーム編】(267ページ)

  • PaaSの内容を更新しました。
  • APIエコノミーについての解説を追加しました。
  • データベースの内容を更新しました。
  • 新たに「ストレージの最新動向」の章を追加しました。

【サービス・アプリケーション編】(218ページ)

  • IoT
    • M2M/IoTの発展経緯とCSP(Cyber-Physical Systems)を訂正しました。
    • 機器のイノベーションとビジネス戦略を追加しました。
  • スマートマシン
    • スマートマシンとは何かを簡単に説明するチャートを追加しました。
    • 人工知能と機械学習を追加しました。
    • 人工知能の4レベルを追加しました。
    • ニューラルネットワークの原理を追加しました。
  • 開発と運用
    • アジャイルとDevOpsの関係について訂正および新たなチャートを追加しました。
    • これからのサイバーセキュリティ対策について新たなチャートを追加しました。

【ビジネス戦略編】(91ページ)

  • ポストSI時代に求められる人材について内容を改訂しました。
  • 常識崩壊の時代を追加しました。
  • ITとの正しい付き合い方を追加しました。

閲覧は無料です。ダウンロード頂く場合は会員登録(500円/月)が必要となります。
http://libra.netcommerce.co.jp/

まずは、どのような内容かご覧頂ければ幸いです。

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「ポストSIビジネスのシナリオをどう描けば良いのか」

これまでと同じやり方では、収益を維持・拡大することは難しくなるでしょう。しかし、工夫次第では、SIを魅力的なビジネスに再生させることができます。

その戦略とシナリオを一冊の本にまとめました。

「システムインテグレーション再生の戦略」

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  • 歴史的事実や数字的裏付けに基づき現状を整理し、その具体的な対策を示すこと。
  • 身の丈に合った事例を紹介し、具体的なビジネスのイメージを描きやすくすること。
  • 新規事業を立ち上げるための課題や成功させるための実践的なノウハウを解説すること。

また、本書に掲載している全60枚の図表は、ロイヤリティ・フリーのパワーポイントでダウンロードできます。経営会議や企画書の資料として、ご使用下さい。

こんな方に読んでいただきたい内容です。

SIビジネスに関わる方々で、

  • 経営者や管理者、事業責任者
  • 新規事業開発の責任者や担当者
  • お客様に新たな提案を仕掛けようとしている営業
  • 人材育成の責任者や担当者
  • 新しいビジネスのマーケティングやプロモーション関係者
  • プロジェクトのリーダーやマネージャー

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